『臨床実習』
このワードを聞くといろいろな思いや記憶が駆け巡ることでしょう。
そして、今まさに実習を行なっている皆様方にはご健闘をお祈りします。
今回は、
- 理学療法士の実習はしんどい?
- 学生・バイザー目線でのしんどさは?
上記について気になる方は是非この記事を参考にしてください!
私は理学療法士歴6年目になります。
当時の記憶を振り返りつつ考察した感想を共有させて頂きます。
この記事を読んで少しでも悩みや不安を解消して頂けたらと思います。
理学療法士の実習はしんどい?
理学療法士の『臨床実習』は理学療法学生が病院や施設を訪れ実習を受けることです。
臨床実習は学校のカリキュラムに組み込まれており避けては通れない要素です。
年を重ねるごとに“臨床実習の手引き“が改定されており、現在は第6版になっています。(2020年度改定)。当然過去の臨床実習とは内容が異なる部分はありますが、億劫に感じる気持ちは変わりないと思われます。
実習の構成は学年別で異なります。※学校によって期間は多少異なります。
- 見学実習(約1週間)
- 評価実習(約2〜4週間)
- 総合臨床実習(約7〜8週間)
過去の実習は1人の患者様を担当していくことが主流でしたが、現代はクリニカルクラークシップという方法が主流らしいです。(クリニカルクラークシップ:いろんな患者様をバイザーの下で見学・模倣・実践すること)
上記の情報は学校から詳しく説明してくれることでしょう。
ネットで「理学療法士 臨床実習」と検索をかけるとさらに詳しく情報を得ることが出来ます。
学生目線でのしんどい理由
学生目線でのしんどい理由は以下が挙げられます。
- 新しい環境下で1人となる
- レポートなどの課題を要求される
- 礼節や理学療法評価などに戸惑う
- 分からないことだらけである
新しい環境下で1人となる
学生それぞれが指定された病院・施設などの実習施設へ向かいます。新しい環境下となるため、全て1からスタートです。慣れてきた頃には実習が終了している、ということもあり得るでしょう。
市外・県外などの実習施設もあるため、もしかしたら一人暮らしをする可能性も・・・。
レポートなどの課題を要求される
- デイリレポート:1日の振り返りレポート
- ケースレポート:患者様についてまとめたレポート
などのレポートを要求され、帰宅後も課題に追われる可能性があります。(実習先によって異なります)。
礼節や理学療法評価などに戸惑う
- ビジネスマナー(言葉遣い、態度、立ち振る舞いなど)
- 理学療法評価法
- 理学療法士に関する知識
社会人としてのマナーや理学療法士としての知識・技術をぶっつけ本番で試されます。事前にいくら学んでいても失敗する可能性が高いです。
分からないことだらけである
学生目線でのしんどい理由が全て詰まっていると思うのですがそれは、
いつ・どこで・だれが・なにを・なぜ・どのように、の繰り返しで分からないことだらけだからです。
バイザー目線でのしんどい理由
バイザー目線でのしんどい理由は以下が挙げられます。
- 臨床実習指導者講習会を受講する必要がある
- 単純に仕事が増える
- ハラスメント問題に気を使う
- 学生の今後の人生に関与してしまう
臨床実習指導者講習会を受講する必要がある
臨床実習指導者の要件が変わったようで、バイザーとなる方は全員“臨床実習指導者講習会“を受講する必要があります。
臨床実習指導者講習会は2日間に渡って開催されます。時間と気力が必要となります。グループワークが苦手な方は以下をご参考にください。
単純に仕事が増える
普段の業務に加えて学生の指導を行う必要があるため、単純に仕事が増えます。特にスーパーバイザーとなるとスケジュール・目標管理や学校とのやり取りなどが必要になるでしょう。
ハラスメント問題に気を使う
パワハラ・セクハラ・モラハラ・スメアラ・マタハラ・・・、多数のハラスメントに気をつける必要があります。
また、学生が年下だけとは限りません。年上の方もおられます。
学生の今後の人生に関与してしまう
学生は実習を通して理学療法士としての心構え・知識・技術を養われていきます。
厳しすぎても、緩すぎても・・・、とバイザーの方々は葛藤されることでしょう。
また、実習の合否を出すのもバイザーの裁量に委ねられます。
まとめ
今回は、理学療士の実習はしんどい?学生・バイザー目線でしんどい理由を考察してみた結果!というテーマ投稿させて頂きました。
新しいことを始める時はどうしてもネガティブなことを考えてしまいます。それはしょうがないことだと思います。居心地の良い空間にずっと留まりたいのは当然のことです。
ですが、実習を通して得られるものもあります。
- 人・職場との出会い
- 社会のいろは・理不尽さ
- 理学療法士像の明瞭化
- アウトプットによる成長 など
チャレンジしてみて、限界を迎えたならば誰かに相談しましょう。友達・学校の先生・SNS。そして私拓三にも。応援しています。
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