こういう時どうしたらいいですか?
手すりとか歩行器どうしましょうか?
どういう考えでリハビリしているの?
理学療法士は身体・動作に関してのプロフェショナルです。
1体1での会話から、ミーティング・カンファレンスといった人が集まる場面で、身体・動作に関して専門職ならではの目線で意見を求められることでしょう。
今回は、
- 理学療法士だが専門職目線で上手く伝えられなくて困っている!上手く伝えられない時の原因と解決方法は?
上記について解説していきたいと思います。
コミュ障な理学療法士でもいざという時には活躍できるんだ!という自信に繋がれば幸いです。
理学療法士が専門職目線で意見を求められる理由
まず多職種連携において理学療法士がどういった意見を求められるかを整理して以下にまとめてみました。
- 対象者の身体機能・ADL自立度のレベルについて
- 動作の介助方法・どこまで介助が必要なのかについて
- 望ましい福祉用具・装具について
- 生活動作指導やポジショニング・シーティングについて
- 職員でも指導できる運動方法について
- 身体・動作に関わる解剖・生理・運動について
やはり主に身体・動作に関わることを聞かれることが多いです。
AIチャットくんにも聞いてみたところ下記の回答を得られました。
「相手が専門職目線での意見を求める理由は?」
専門職目線での意見を求める理由は、異なる専門職の視点や知識を活用し、より総合的な解決策を取り入れることによって、問題の理解や解決方法がより深まる場合があります。
また、他の専門家の経験や視点を知ることで、自身の専門領域を広げたり、新たなアプローチを見つけたりすることができます。異なる視点を取り入れることは、より豊かなチームワークや協力関係を築くためにも重要です。
AIチャットくん
患者様・利用者様のためにより良いサービスを提供するためには、各専門職、プロから意見をもらい擦り合わせを行う必要があるのだと思います。
「カンファレンスやミーティングにおいて多職種が理学療法士に求めることは何ですか?」
⒈専門知識とスキル:理学療法士は身体機能の評価やリハビリテーション技術に関する専門知識を持っています。他の職種からは、その専門知識を活用してトリートメントや介入計画を提案して欲しいと期待されるでしょう。
⒉コミュニケーション能力:理学療法士は患者やその家族と密接にコミュニケーションを取る必要があります。そのため、他の職種からは良好なコミュニケーション能力を持っていることが求められます。理学療法士は、的確な情報を共有して、チームメンバーと協力して最適なケアプランを立てる役割を果たします。
⒊チームプレイヤーとしての役割:カンファレンスやミーティングでは、複数の専門職が協力して問題解決に取り組みます。理学療法士は自身の専門知識を活かしながら、他の職種のメンバーと協力し、チームの一員として円滑なコラボレーションを行うことが求められます。
⒋継続的な学習と知識共有:医療やリハビリテーションの分野は常に進化しています。他の職種からは、最新の研究やトレンドに関する情報を提供し、自身の知識を向上させる努力を期待されることがあります。理学療法士は、継続的な学習と知識共有を通じて、チーム全体の能力向上に貢献することが求められます。
AIチャットくん
なるほど・・・
確かに理学療法士は他の職種に比べ、1体1で関わる時間が長めだと感じています。
傾聴・評価から得られる情報を共有することが大事なのですね。
理学療法士が専門職目線で上手く伝えられない原因
先程の『理学療法士が専門職目線で意見を求められる理由』で理屈はなんとなく理解できたかと思いますが・・・
しかしいざ意見を伝えようと思っても、上手く伝えられないことがあると思います。その原因として考えられる内容を以下にまとめました。
- 専門知識の過剰な使用
- 日常において思考停止の慣れ
- 自分本位な思考
- コミュニケーション能力の低さ
- 知識・経験の少なさ
上記を解説していきたいと思います。
専門知識の過剰な使用
専門職あるあるで、専門知識を蓄える一方でそれを一般に向けた分かりやすい内容(噛み砕いた内容)で説明することが難しい場合があります。
相手に対して専門知識を前提とした回答をしてしまうと理解されにくくなります。ちなみにこの現象を“職業特化パラドックス“と呼ぶそうです。
日常において思考停止の慣れ
普段のリハビリや書類作成において、慣れてくると頭を使わないルーティン作業になる傾向があります。
こういった場合はどうなるのか?こういう時はどうしようか?など考えることが少なくなると、いざ意見を求められた時に機転が効かず、返答に困ることがあるかもしれません。
自分本位な思考
専門職あるあるで、経験を重ねたり、専門知識を蓄えることで自分の中で「これはこうだろう」「それをするのは間違っている」と自分なりの答えを持っています。
ですが、それがもし相手の視点に立って考えることができなければ一方的な意見の押し付けになってしまう可能性があります。
コミュニケーション能力の低さ
普段からインプットするばかりで、アウトプットの機会が少ないと、いざ伝えるとなった時にコミュニケーション能力の低さが露呈します。
相手が求めている意見に対してのアンサーに辿り着くまでに時間がかかってしまう可能性があります。
知識・経験の少なさ
求められた意見に対してのアンサーを持ちわせていないということも考えられます。専門職だけども「そんなこと聞かれても分からない」ということもあるでしょう。
中には無理難題な質問を受けることもありますが、単純に知識・経験の少なさも原因の一つです。知識・経験の少なさは自信の低さにも繋がりますね。
理学療法士が専門職目線で上手く伝える方法
ここまで『理学療法士が専門職目線で上手く伝えられない原因』について解説してきました。
それに対する解決方法を以下にまとめました。
- 相手の専門知識レベルに合わせた説明を行う
- 具体的な事例や症例の共有を行う
- コミュニケーションスキルの向上を図る
- 意見を持ち帰り自分の経験・糧とする
上記を解説していきたいと思います。
相手の専門知識レベルに合わせた説明を行う
自分の持っている専門知識をいかに分かりやすく伝えるかを模索します。極端に言えば小学生の子供にも分かるような説明を行えれば誰にでも分かりやすいでしょう。
🙅♂️ハムストが短縮して膝伸展制限〜
🙆♂️筋肉が硬くなって膝が伸びにくく〜
具体的な事例や症例の共有を行う
なんらかしら似たような事例や症例が存在します。それを共有しつつその意見に対してのアンサーを検討することができます。
「この時はこうしたら良くなりました」「あの時はこうだったので、もしかしたら同じように改善するかも」。
大前提、医療・福祉の現場において明確な正解というのはなかなか存在しません。一度やってみて上手くいかないようであればフォローアップする配慮は必要です。
コミュニケーションスキルの向上を図る
簡単なようで一番難しいことではありますが、コミュニケーションスキルの向上を図ることです。
相手が求めていることを傾聴し、整理する。または伝えるべきポイントを専門職目線でまとめることが重要です。
意見を持ち帰り自分の経験・糧とする
その場では上手く伝えられなかったことは失敗と感じるかもしれません。ですが、それは失敗ではなく経験・糧として捉え成長に繋げることが重要です。
意見を持ち帰り、上司や同僚に共有したり、家に帰って調べてみましょう。一度経験したことは長らく記憶に残り次同じようなことがあった時に活用することができるかも知れません。
まとめ
今回は、『理学療法士だが専門職目線で上手く伝えられない時の原因と解決方法は?』というテーマで投稿させて頂きました。
コミュ障な理学療法士でもいざという時には活躍できるんだ!という自信に繋がれるよう作成いたしました。
コミュ障な人でも事前準備・心構えをしておくことは出来ます。本番での失敗も糧としながら次は上手くいくようにトライアンドエラーを繰り返していきましょう!
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