理学療法士がマッサージをすることは良いこと?メリット・デメリットについて!

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PT関連
職員
職員

マッサージのお兄さん来てくれたよ〜

利用者
利用者

体の凝りがすごくてなぁ〜。

〜〜〜

もう少し強くマッサージしてくれるか?

理学療法士
理学療法士

40分マッサージするだけで終わってしまった・・・指が疲れた・・・

リハビリを受ける方で、理学療法士=マッサージする人、という認識してしまっている方は多いと思います。

理学療法士として働いていく中で、リハビリの時はマッサージばかりしている。これで良いのかなと感じる方はおりますでしょうか?

今回は、

  • 理学療法士がマッサージすることは良いことなのか?
  • 理学療法士マッサージすることのメリット・デメリットは何?

上記について気になる方は是非この記事を参考にしてください!

拓三
拓三

マッサージに関しては、理学療法士界隈ではよく話題に上がりやすいため、一石を投じてみました。一意見としてご覧ください。

大前提、理学療法士はマッサージすること・しても良いです。

理学療法士・作業療法士法の第二条を見てみると

この法律で「理学療法」とは、身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう。

https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000168998.pdf

こちらを読んだ限り、理学療法の中に『マッサージ』という物理的手段がある事が分かります。

拓三
拓三

私もリハビリをしていく中で、マッサージを行う機会は多い方です

マッサージをかっこよく言い換えるならば徒手療法やダイレクトストレッチとも呼んだりします。

実際に私はリハビリ時にマッサージを行う場面がありますが、その中でメリット・デメリットがあることを明確に感じています

それぞれ私が感じている部分を上げさせて頂きます。

メリット

  • 利用者様の満足度が上がりやすい
  • 問診と併行しながら行える
  • リラクゼーション効果を得られる

利用者様の満足度が上がりやすい

リハビリ=マッサージという認識で受けられる方は非常に多いです。高齢の方はしんどい運動よりマッサージを受けることを特に好まれています。マッサージを行なって満足気に「気持ち良かった」と言われた経験はあるのではないでしょうか?

実際に臨床の場面では利用者様との信頼関係を築く手段としてマッサージは有用だと感じています。リハビリ時間常に運動だけ、となるとリハビリ拒否が出るケースもあるかも知れません。

問診と併行しながら行える

リハビリ時間は1単位=20分という風に、大まかに時間が決まっています。その中で毎回介入する時には心身の調子を評価する必要があります。マッサージ中は比較的体を大きく動かすことが少ないため、問診と併行しながら行いやすいため、時間を有効活用できます

拓三
拓三

リハビリ時間を持て余すことがたまりありますね。そういう時はマッサージをして時間調整をして経験はあるのではないでしょうか?私はあります。。

リラクゼーション効果を得られる

マッサージにより筋肉の過緊張を緩めたり、循環の改善を期待することができます。また、触れられることで神経系に作用しリラクゼーション効果を得られます。マッサージの圧を調整することでさらに効果が変わったりするため、うまく使い分けることがポイントです。

デメリット

  • 運動療法を行う時間が短くなる
  • 利用者様のルーティンとなり、マッサージが必須となりやすい
  • 指に負担がかかる
  • 理学療法士じゃなくても良くないかと自己嫌悪に陥る

運動療法を行う時間が短くなる

身体機能を向上させるためには、もちろん運動療法が必要です。マッサージに時間をかけてしまうと肝心の運動が時間が短くなってしまいます

拓三
拓三

こちらは運動をしてもらいたいが、マッサージに時間を取られてしまう・・・、というジレンマを経験されたことはあるのではないでしょうか?

利用者様のルーティンとなり、マッサージが必須となりやすい

全身的なマッサージをリハビリ中に行うと利用者様によってはその流れがルーティンになってしまう事があります。「前はたくさんマッサージしてくれたのに、なぜ今回はしてくれない?」という風に

リハビリを引き継ぐ時も前任がマッサージ中心であった場合は大変です。マッサージの仕方が違ったり合わなかったりすると拒否が出たりします。

指に負担がかかる

理学療法士は1日に複数人に対してリハビリを行います。マッサージの際には指を使用するため徐々に負担がかかってきます。中には強押しを希望される方がおり、指の負担は非常に増大します

理学療法士じゃなくても良くないかと自己嫌悪に陥る

ここが最大のミソなのですが、マッサージだけするなら理学療法士じゃなくても良くないか?と考える事があります。あん摩マッサージ指圧師といった資格を持たれている方もおりますし、訪問系のサービスには訪問マッサージというものもあります。

理学療法士としてマッサージをするならば、「この動作を行いやすくするために」など目的をしっかりと持って手段の一つとして取り入れていくことが重要だと思います

今回は、理学療法士がマッサージをすることは良いこと?メリット・デメリットについて!というテーマで投稿させて頂きました。

大前提、理学療法士はマッサージすること・しても良いです。

実際に私はリハビリ時にマッサージを行う場面がありますが、その中でメリット・デメリットがあることを明確に感じています

メリットとしては

  • 利用者様の満足度が上がりやすい
  • 問診と併行しながら行える
  • リラクゼーション効果を得られる

デメリットとしては

  • 運動療法を行う時間が短くなる
  • 利用者様のルーティンとなり、マッサージが必須となりやすい
  • 指に負担がかかる
  • 理学療法士じゃなくても良くないかと自己嫌悪に陥る

を今回まとめさせて頂きました。

マッサージは理学療法士として誰しも使用する物理的手段の一つだと思います。思考停止でマッサージするのではなく、理学療法士として何を求められているかを考察しながら取り入れていくことが重要だと感じています

この記事が参考になれば幸いです。

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