理学療法士として働き出したけど勉強しないといけないのかな・・・?
できれば勉強したくないけどーどうなんだろう?
・理学療法士は勉強が必要なのか?
・自己研鑽のメリット・デメリットは?
・何を勉強したら良いのか?
について悩んでいる・気になっている方はこの記事を参考にして頂けたらと思います。
私は現在理学療法士歴6年目になります。
理学療法士情勢の動向も踏まえてお伝えさせて頂きます。
理学療法士は勉強が必要なのか?
理学療法士は技術職です。
知識と技術を求められる仕事になります。
理学療法士としてのメインの仕事は
利用者様に対してリハビリ(治療)を行い、心身機能の維持・改善を図っていくことです。
知識がなければどうやってリハビリするのかなど分からないままとなります。リハビリが上手くいかないと信頼関係も築かれにくいです。
リハビリ以外にも
他職種(介護士・看護師・ケアマネ)などから質問される機会がたくさんあります。
- ポジショニングや動作指導の行い方
- 福祉用具や住宅改修の相談
- 体調やリハビリの様子の情報共有
経験年数が浅い内は知識がなくともこれからの成長を期待されます。
しかし、年数を重ねていくに連れて知識がないままであると、職員間でも信頼されることはなくただ年をとっている人と認識されます。
あの人に聞いても分からないからな〜当てにならない。
という話を実際に耳にしたことがあります。
が、勉強をあまりしなくても仕事としては成り立ちます。
目の前の与えられた仕事をこなし、時間になったら帰る。仕事外は自分のやりたいことに時間を使い、給料をもらう。こういうことも全然可能です。
勉強することはどういうイメージ?
勉強することはどういうイメージをお持ちでしょうか。
私は学生時代、勉強はどちらかというと強制されて行うものだと認識していました。自分の興味のないことを勉強することは苦痛だった覚えがあります。
専門学生時代に解剖・生理・運動学を学びました。
当時は実際に臨床をイメージしながら勉強をすることは困難で、ただ単語を覚えるだけの勉強でした。働き出してからもう一度勉強し直すと、臨床をイメージしながら勉強ができ、理解が深まりやすいと感じています。
続いて理学療法士が自己研鑽をするメリット・デメリットについて説明していきます。
理学療法士が自己研鑽をするメリット
理学療法士が勉強をするメリットとしては以下が挙げられます。
- 分からないままリハビリする不安を軽減する
- 専門職としての視点が高まり、適切なアプローチが行える
- 多職種連携の際に適切な助言が行える、信頼を得ることができる
分からないままリハビリする不安を軽減する
担当する人が決まり、どういった症例なのかフェースシートに目を通すと思います。症例を担当した経験が少ないと、どういうアプローチを行なって、どういうことに気をつければ良いのかが分からないと思います。
分からないままリハビリを行うと、最終的にどうしたら良いのかも分からず、担当患者様からも不安に思われてしまいます。勉強をすることで、知識を取り入れ不安を軽減することが出来ます。
専門職としての視点が高まり、適切なアプローチが行える
「ここが痛いんです」と言われる方に対して、痛む部位をただ揉むだけというアプローチをしたことはありますでしょうか。私も経験があります。実際に一時的に痛みが和らぐ方はいるかと思いますが、それだったら理学療法士でなくとも誰でもできると感じます。
これは一例ですが、勉強をすることで専門職としての視点が高まり、適切なアプローチが行えるようになります。具体的にはリハビリ前後での変化を捉え、効果判定や別のアプローチを行うなど多数の選択肢・視点を持つことが出来ます。
多職種連携の際に適切な助言が行える、信頼を得ることができる
介護士・看護師・ケアマネなど多職種からリハビリ観点での意見を求められることがあると思います。
例として「いい移乗方法はありますか」「ポジショニングどうしたらいいですか」「段差の手すりはどれがおすすめですか」など聞かれた経験があります。
適切な助言が行えると、信頼を得ることが出来ます。お菓子をくれたりするなど、良い関係を築くことが出来ました。
理学療法士が自己研鑽をするデメリット
勉強をするデメリットとして以下が挙げられます。
- 時間とお金がかかってしまう
- 自己研鑽をしても給与に反映されにくい
- 知識の偏りが出てしまい、柔軟な考えが出来なくなる
時間とお金がかかってしまう
徒手技術や知識を学ぼうと考えた時にどういった手段があるかな、と考えます。
資格を取得したり勉強会への参加、参考書や教材を購入して学び始めることでしょう。ですが、それではお金や時間がかかることです。勉強会もナイトセミナーであったり、土日に開催することが多く休日を返上する必要があります。
自己研鑽をしても給与に反映されにくい
時間とお金をかけて資格を取得したり徒手技術や知識を学び、利用者様へのリハビリに還元することができます。多職種や同期・後輩にも知識を共有し、信頼を得ることもできるかもしれません。
ですが、その反面給与には反映されないことがほとんどです。資格を取得しても手当がつくことは滅多にありません。利用者様からの評判が良くても手当がつくことがありません。
理学療法士が給与を上げるためには、役職につくか、転職するか、くらいしかありません。
知識の偏りが出てしまい、柔軟な考えが出来なくなる
勉強をすることで新たな知識を取り入れること出来ます。ですが、その得た知識が必ずしも正解となり得ることはありません。
リハビリにておいて全ての人が同じような流れで上手くいく可能性はないからです。知識を取り入れる際には、すぐに全部信じこむのでなくなるほどそういうことか、そういう考えもあるのかと吟味することも大事かと思います。
理学療法士は何を勉強したら良いのか?
勉強はしないといけないと思うんですが、何を勉強したら良いのか分かりません。
仕事で今分からないことを思い浮かべてみると何か思いつくでしょう。
○膝が痛いと言ってるけどなぜ痛みが出ているんだろう
○腰を痛めない移乗方法はどうやって行うのだろう
上記が例として思いつきます。細かく分解していくことでいろんな疑問が出てきそうです。
また、利用者様や他職種・後輩から質問されて分からないことなども勉強対象になりそうです。
分からないと思ったことを調べたり、聞いたりする前に少し自分で考えてみることでより理解を深めることができるかと思います。
リハビリ実習生が見学に来た時は焦って勉強をした経験があります。
普段から思考停止で物事を行なっていると、考える癖がつきません。
一日一つずつでも「何のために」「何でこうなるのか」と考える機会を増やしていきましょう。
理学療法士の仕事以外の勉強はする必要はある?
理学療法士としてこれから長く勤めよう!と意気込んだ経験はありますでしょうか。ですが、なかなかモチベーションは続かないこと多いですね。勉強のモチベーションに関しては、職場の雰囲気や勉強熱心な人がいるかいないかで変わってくる部分もあります。
仕事終わりは毎日YouTubeを見るだけの生活で、何かをしないといけないと感じている方は「お金の勉強」がおすすめです。長い人生を歩んでいく上でお金の知識をつけることは重要なことです。
もしくは第2のキャリア選択のために他の職業で使える資格を取ることも選択肢の一つです。
20代は転職において長期のキャリア形成対象となりやすいため、他職種にチャレンジしやすい世代です。思いたったら早めに行動することが重要です。
まとめ
今回は、理学療法士は勉強が必要なのか?自己研鑽のメリット・デメリットについてについて投稿させていただきました。
理学療法士は技術職のため、日々知識をアップデートをすることは重要だと思います。
ですが、ライフスタイルやキャリアプランと相談しながら進めていくことがもっと重要だと思います。
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